世界中には多くの名経営者と呼ばれる人物がいます。彼らはいずれも独自の経営哲学を持ち、企業を成長させてきました。中には、企業のみでなく世界の常識を変えてしまったような経営哲学を持つ経営者もいます。
Appleのスティーブ・ジョブズもそのひとりです。経営者としてあまりにも有名なので、おそらくほとんどの方が彼の存在や偉大な功績をご存知でしょう。
今回はそんなスティーブ・ジョブズの名言の数々からその経営哲学を学んでいきましょう。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%96%E3%82%BA

革新的な商品を生み出すに至った経営哲学

スティーブ・ジョブズといえばiMac、iPod、iPhone、iPadといった革新的な製品を生み出した人物として知られています。これらのアイテムは後のデジタルデバイスに大きな影響を与えており、文字通り「世界を変えた」と言っても過言ではありません。
ここではスティーブ・ジョブズがどうしてこれほどまでに革新的な製品を生み出せたのかをうかがえる名言と経営哲学をチェックしていきましょう。

何が欲しいかなんてそれを見せられるまでわからない

革新的な製品とは言わば、まだこの世界に存在していないものを指します。そして、世の中には想像すらできない需要が存在するのです。
例えば、今や当たり前の存在となったスマートフォンですが、iPhoneが登場する以前はどんな製品なのか誰もイメージできませんでした。この状態では多くの方は「欲しい」とは思わないでしょう。
このように、形として見せられるまでは欲しいかどうかすらわからない、でも目の前に出すと欲しくなるという製品が存在するのです。
ジョブズはこの言葉と共に、直感を信じた製品開発が重要であることを語っています。一般的な製品開発では消費者へのヒアリングを行うのが一般的ですが、目には見えない需要は決してヒアリングからは見つかりません。そこで、直感的に、そして自分で「何を作りたいのか」を考えることが重要となるのです。
実際にジョブズはこの考え方、経営哲学によって多くの革新的な製品を生み出すことに成功しています。

駄作はどんなマーケティングを行ってもヒットしない

これも製品を「売る」ことを考えるよりも、消費者が欲しいと思える製品を「作る」ことを重視していたジョブズらしい名言です。
どんなに広告費をかけて宣伝したとしても、肝心の製品が駄作であれば決してヒットすることはないでしょう。仮に、一時的に製品の知名度が高まり、売れたとしてもロングセラーにはならず、ブランドイメージを落とす結果となります。
もちろん、ビジネスにおいてマーケティング戦略はとても重要です。ジョブズもマーケティングを否定しているわけでありませんが、それ以上により魅力的な製品を生み出すことが重要であることを語っているのです。
実際にジョブズ復帰後のAppleは数々の魅力的な製品を生み出してきました。これまでのPCの事務用品的なデザインから脱却したiMac、カセットテープやCDといったメディアに頼らない音楽の楽しみ方を広めたiPod、携帯電話を高性能なデジタルデバイスに進化させたiPhoneなど、いずれも商品として魅力的だったからこそヒットしました。
この考え方は製品やサービスを開発する上で非常に重要なものであるといえるでしょう。

クリエイティブな人は経験をつなぎ合わせて新しいものに統合できる

新しいものを生み出すためには革新的なアイデアが必要です。しかし、アイデアを形にするために必要となるのが過去、つまり経験です。
具体例を挙げると、iPhoneは非常に革新的な製品として誕生しました。これまでの携帯電話の常識を覆した歴史的な発明と言っていいでしょう。しかし、ジョブズがiPhoneを生み出せたのはアイデアを持っていたのみでなく、過去にも存在していた携帯電話、そしてタッチパネルという技術を組み合わせることができたからです。
このように、経験や技術をしっかりと見つめて、それを結びつけ、統合することによって新しいアイデアは形となります。
一見すると当たり前のことのように思えるかもしれません。しかし、ジョブズは常に未来を見据えながら、同時に過去の経験などとも向き合い、統合することで新しい製品を生み出し続けたのです。

仕事に活かせるジョブズの名言

続いては日々の仕事に活かすことができるジョブズの名言や経営哲学についてご紹介します。

私にはライバルはいない

何の仕事をするにしてもジョブズは他人をあまり意識することがなかったと言われています。世間的にAppleとMicrosoftはライバル関係にあると言われることはありましたが、ジョブズ自身は常に他人(他社)が何をやっているかよりも、自分自身が何をしているかこそが重要であると考えて仕事をしていたのです。
何の仕事をするにしても、ついつい周囲のことを気にしてしまいがちです。いつもライバルを設定して競い合ってしまうという方も多いでしょう。
しかし、それ以上に自分がどんな目標を持って何をしようとしているのか、何をしているのかを見つけることが重要なのです。

自分達の製品を知らずに客に勧めることはできない

サラリーマンとして働いていると、目先の仕事ばかりを考えて、自分が売っている商品に向き合う機会を失ってしまうことがあります。しかし、売る側がその製品の魅力や素晴らしさを理解できていなければ客にアピールすることもできません。
また、自社の製品としっかりと向き合うことによって新たなアイデアを生み出すきっかけも生まれます。
商品を売るためのマーケティング以上に、製品そのものを重要しているジョブズらしい考え方であり、経営哲学であると言えるでしょう。
ただ仕事をこなすだけではなく、その本質を考えるという意味でも、この言葉はすべての人の働き方の参考になるでしょう。

ジョブズの経営哲学からはいろんなことを学べる

スティーブ・ジョブズはとても多くの名言を残しており、いずれも経営者としてのあり方や、働き方について深く考えさせられるものばかりです。もちろん、ジョブズの考え方がすべてというわけではありませんが、自分の働き方、経営の方針の参考にすることができるでしょう。仕事にやりがいが見いだせなくなったり、どうすればいいのかわからなくなってしまった時はこれらのジョブズの言葉を思い出してみてください。